2019年9月19日木曜日

オータムコンサート @大阪刀根山医療センター

9月半ば、大阪刀根山医療センターにて、オータムコンサートを開催いたしました。

入院中の患者様・ご家族様に気軽に音楽を楽しんでもらおうと、病棟内食堂(2病棟)でのコンサートを行いました。

演奏者は、「アンサンブルおっとっとさん」です。
メンバーは、ソプラノの松本茉奈さん、ヴァイオリンの東瑛子さん、ピアノの奥田藍さんの3人です。

あんさんぶるおっとっとさんは、6年前から、この病院で、毎年1度コンサートをしてくださっています。
例年7月に七夕コンサートを行うのですが、今年は少し雰囲気を変えて、9月のオータムコンサートとしました。


どちらの病棟も、30人ほどの方が参加くださいました。
朝ドラの主題曲「優しいあの子」でさわやかに始まり、この季節にぴったりの曲で秋の訪れを感じることができました。


コンサートの様子はこちらから↓↓
「ぶどうのふさ」




コンサート後、「実は今日退院の日取りが決まったんです。」と嬉しそうに話してくださいました。そんな日にコンサートが聴けてうれしいとのことでした。

また、ある方は、「入院の為、予定していたコンサートに行くことができなかったが、入院中にコンサートがあるとは!」と、喜んでおられました。

入院をしている間、暮らしなれた家を離れ、慣れない病室で生活。
患者様は、いつも当たり前だった「日常」とは違う「非日常」の中におられます。もちろん、その患者様を支えるご家族も同様です。




音楽を楽しむ時間が、ほんのひと時ではありますが、「非日常」から、「日常」に立ち戻らせてくれるそんなひと時であれば、と思います。

コンサートの様子はこちらの動画をご覧ください
↓↓


司会は、各階の師長さんがしてくださいました。お忙しい中、ありがとうございました。


アンサンブルおっとっとさん、今回も、ありがとうございました。

(秋山)


2019年9月18日水曜日

写真展「100分の1の自己満足 パート2」

9月から大阪刀根山医療センターの院内ギャラリーにて、写真展「100分の1の自己満足 パート2」を開催しております。
季節の風景を撮影した写真が20作品、展示されています。



作品を出品してくださったのは、北田満さんと岩本純次さんのお二人。

20181月の展示の際、北田さんがこの病院の職員のご家族というご縁で、展示を依頼しました。今回は、その時以来、2回目の展示となります。


左の額の作品。
薄紫の花、これは布袋草の花だそうです。きれいですね。

この写真、メインは布袋草なのですが、実は背景に写る彼岸花がポイントだそうです。

「この作品は昨年の923日に撮ったもので、運良く彼岸花を入れることが出来ました。
今年は93日に同じ場所に行ったのですが、彼岸花はまだ咲いていませんでした。」
とのこと。

同じ時期でも、その年の気候によって、花の咲き具合が違うんですね。

そんなお話を伺うと、写真の1枚1枚にその時しか撮れない風景が収められている、とても貴重なものなんだなぁと思えます。


皆さんにもなじみのある関西圏の風景から、信州などすこし遠方の風景までを楽しむことができます。


ここで北田さんと、岩本さんの紹介をさせていただきます。

お二人は、東大阪市在住の70代。
同じ職場で働かれていたご縁で、定年後、それまで趣味でしていた写真に本格的に取り組まれるようになるったそうです。
撮影ツアーなどに参加するなどして日本各地の四季の風景を撮影し、楽しんでおられます。撮影した作品は、銀行のギャラリーや地域の作品展に出品されたこともあるそうです。



写真展のタイトルは「100枚とれば1枚くらいは満足できる作品があるだろう」というお二人の共通のコンセプトから。
今回はその時に続き、2回目の開催ということで、「パート2」となっております。





この展示は、10月末まで開催しております。どうぞお楽しみください。

(秋山)

2019年9月13日金曜日

ソプラノ&サックス&ピアノによるお月見コンサート @特別養護老人ホーム「レインボーハウス」

9/11 特別養護老人ホーム「レインボーハイツ」で、演奏させて頂きました。



今回が初めての会場でしたが、吹き抜けの広いロビーでグランドピアノ、全面ガラス
の向こうには庭園が広がるという素敵なスペースでした。



演奏は、和田友紀菜(ソプラノ)小西稔大(サックス)村上彩菜(ピアノ)の三人。

まずはピアノの前奏曲から始まり、サックスが演奏しながら登場、続いてそこにソプ
ラノの歌いながら登場すると、皆様から思わず拍手が沸き起こりました!




その盛り上がりのまま、日本歌曲・映画音楽・季節の唱歌にジャズまで、息つく暇も
なく繰り出される音楽に、あっという間の60分。



大きな拍手の中、アンコール「見上げてごらん夜の星を」は、お客様が自然と口ずさ
んで、最後は会場全体での大合唱に!

演奏者が引けてからも、お席のまま余韻に浸ってくださる方まで。「ほんとに良かっ
たです!」「やっぱりプロ(の音楽)は違う!鳥肌が立ちました!」のお声に、私ま
で込み上げてくるものがありました。

音楽屋冥利! 感謝です!



コンサートの様子を動画でご覧いただけます!!
↓↓

https://youtu.be/xAgdeBsBdT4

(田渕)

参加型展示「花火展2019」

毎年恒例の参加型展示「花火展」の季節になりました。
2013年以降、ほぼ毎年開催しており、今回で6回目となります。


「今年もこの時期が来たのね~」と言ってくださる方もチラホラ。
嬉しいですね。

この展示は、「参加型」ですので、通りかかった患者さま、ご家族、お見舞いに来られた方、職員、どなたでも参加していただけます。


遊び方は簡単です。

紺色の画用紙に花火の下絵が書いてあります。そのラインの沿って、カラフルな丸シールを張っていくだけ。

シールを張るだけでは、物足りないという方は、ポスカや折り紙シールも用意してあるので、描いたり、貼ったり自由に作り上げていきます。


鍵穴のようなものが、見えますね。これは、古墳です。
今年は、仁徳天皇陵を含む百舌鳥古市古墳群が世界遺産となり話題を呼んでいますね。
その人気にあやかり、今年の花火は古墳の上に上がっています。

7月上旬から8月末まで、たくさんの方に参加いただき、今年もにぎやかな花火を打ち上げることができました。ありがとうございました。

(秋山)

「川上裕己 絵画展」開催

6月末から7月末までの約1か月間、大阪刀根山医療センター院内ギャラリーにて、川上祐己さんの絵画展を行いました。

川上裕己さんは、大阪刀根山医療センターに通院されている患者様で、現在、大阪府立箕面支援学校高等部1年生です。



裕己さんは、2003103日生まれ。2歳の時、進行性筋ジストロフィーと診断されたそうです。
小さい頃から絵を描くことが大好きで、山や海など自然や生き物をテーマに独創的な絵を多く描き続けておられます。
詩集本「ペンを持つとボクね」(柿本香苗著・竹林館)の挿絵を描いたり、絵画コンクール入賞歴も多いそうです。




近づいてみると、とても細かい線で描かれています。
細かい線は、製図用ペンを使い、水彩色鉛筆で彩色しているそうです




今回展示の中で、裕己さんが一番のお気に入りの絵です。「森のおまつり」。
この絵は第39回近畿作業療法学会のテーマの絵となったそうです。

裕己さんは受診の際、出来上がった作品を主治医に見せてくれることがあったそうです。
主治医はその度に、裕己さんの作品をコピーして何枚も集めていました。
そのことがご縁となり、今回の展示をお願いすることになりました。

思わず足を止めて、見入ってしまう作品ばかりです。

今回お借りした絵は、風景が多いのですが、特定の場所を描いたものもあれが、裕己さんの頭の中にあるイメージを描いている絵もあるそうです。








さて、この作品、どのようにして制作されているのでしょうか・・・

裕己さんの制作の様子です。




筋力低下が進んできているので、軽量ペンや、 芯の柔らかい水彩色鉛筆を使用し、画用紙を動かすなど工夫しながら絵を描いているそうです。

細かい作業、とても集中力がある裕己さんです。



今回の展示で貴重な作品を貸してくださった裕己さん、また、展示に快く協力をしてくださったお母さまはじめご家族の皆さまに、感謝いたします。どうもありがとうございました。

(秋山)

2019年9月12日木曜日

アートフラワーアレンジメント展「気分転換にどうぞ・・」

5月半ばから6月末まで、渡辺桂子さんによるアートフラワーアレンジメント展を行いました。


「アートフラワーアレンジメント」は、造花を花器やバスケットなどに飾り付けたものです。
1月から12月まで、季節のモチーフを取り入れた作品が順に展示されています。




この度、作品を出品してくださった渡辺さまは、以前こちらの病院で入院されていた患者様のご家族です。



アートフラワーアレンジメントの講師の資格をお持ちで、たくさんの作品を作っておられるという話を伺い、ギャラリーでの展示を依頼したところ快諾いただきました。



今回の展示について、「今回は依然、母が入院していた時の感謝の気持ちを込めて展示をさせてもらいました」と話しておられました。

2017年にも一度、展示をしていただいておりますので、今回は2回目の展示となります。



5月の兜、木の実を使って作られています。


カラーなど初夏の花は、涼しらしくさわやかな気分になりますね。




タイトルは「気分転換にどうぞ・・・」。

「病気を抱えるとどうしても病気から目が離せなくなってしまう時や、気持ちが沈んでしまう時があると思います。
そんな時このお花の作品を見て、少しでも気持ちが変われば・・・。」

渡辺さんが、そんな思いを込めて、タイトルをつけてくださいました。



(秋山)