2023年5月22日月曜日

生駒病院開院50周年記念コンサート @カリオンホール(兵庫県川辺郡猪名川町)

 以前に一度 演奏のご縁がありました 生駒病院さまから、この度 開院50周年記念事業でのホールコンサートをご依頼頂き 出演させて頂きました。


演奏は、オルテンシアⅡ。ソプラノ和田友紀菜、サックス池田隆人、ピアノ岩佐涼の三人。
病院ご関係者さま100名以上のお客様がご来場の中、「乾杯の歌」「アマポーラ」「川の流れのように」などお馴染みの名曲を披露。最後にお客様の熱い拍手にお応えしてアンコール2曲を演奏させて頂きました。


終演後のお見送りの際には多くの皆さまから温かいお言葉をおかけ頂き、演奏者も幸福感いっぱいの1日となりました。

生駒病院 院長先生、理事長様をはじめ、病院ご関係者さま、ホールのスタッフさま、そしてお越し頂きましたお客様に心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
また、きっとお目にかかれますように!

ヴェルディ作『椿姫』より 「乾杯の歌」

「アマポーレ」~メンバー紹介

「見上げてごらん夜の星を」(アンコール)



5/20生駒病院 プログラム

1 ヴェルディ「椿姫」より「乾杯の歌」
2 シュトラウス 「春の声」
3 ホールニューワールド
4日本の歌メドレー
    春の小川~夏は来ぬ~茶摘み~鯉のぼり~ふるさと
5アマポーラ
6川の流れのように

アンコール
  見上げてごらん夜の星を
タイム トウ セイ グッドバイ

(田渕)

川上裕己さん イラスト原画展

 4月下旬から6月中旬まで、大阪刀根山医療センターの院内ギャラリーにて、川上裕己さん(19歳)の絵画展を行っています。

川上さんは、大阪刀根山医療センターの患者様です。

2歳の時に筋ジストロフィーの診断を受けて以来、この通院をしておられる方です。


今回の展示は、2019年、2021年に続き、3回目の展示となります。

川上さん特有の緻密で繊細な作品をお借りして展示しております。



川上さんは、実際の風景や写真を描くのではなく、イメージの中の映像を描いておられるそうです。




ここで、川上裕己さんの制作の様子をご紹介します。


筋力低下が進んできているため、軽量ペンや、芯の柔らかい水彩色鉛筆を使用し、画用紙を動かすなど工夫しながら絵を描いているそうです。

展示と合わせて、制作の様子も紹介させていただきました。





今回の展示は、6月中旬までです。
皆様、ぜひ間近でご覧になって、お楽しみください。

(秋山)






写真展「100分の1の自己満足 Part4」

 4月中旬より、大阪刀根山医療センターの院内ギャラリーにて、北田満さん、岩本純次さんによる写真展「100分の1の自己満足 Part4」を開催しています。


「100枚撮れば、1枚くらいは満足のできる作品があるだろう。」という、お二人の共通のコンセプトから、『100分の1の自己満足』というタイトルとなっています。2018年以降、定期的に展示に協力してくださっており、今回で4回目となります。

北田さんがこの病院の職員のご家族というご縁で、展示に協力をいただいています。岩本さんは、北田さんのご友人で、同じ職場の同僚であったお二人は、定年後、一緒に写真を楽しんでこられました。


それでは作品をご紹介します。

こちらは、北田さんの作品。




花に焦点をあて、背景をぼやかして撮影したそうです。

タイトルに「月下(?)」とありますが、
アジサイの背景にあるものは、お月さまのように見えて、実は違うそうです。
お月さまのように見えるものはなんのでしょう・・・
幻想的な1枚です。





こちらは岩本さんの作品「移ろう春物」。

4つのシーンで、移ろう春の風景を追っていく事ができるように工夫されたそうです。

「観梅」

「雛祭り」

「桜花」

「新緑」




回を重ねるごとに、お二人ともそれぞれに進化しておられるように思います。
1つの展示で、お二人それぞれの作風を楽しむことができるのも、今回の展示のポイントです。


向かって右が北田さん、左が岩本さんです。
今回は、お二人の奥様方にも展示作業を手伝っていただきました。


この展示は、6月中旬まで行っております。どうぞお楽しみください。

(秋山)







2023年3月24日金曜日

参加型展示 桜展2023

 今年もこの季節がやってきました。参加型展示、桜展です。


参加型展示=「皆さんにも遊んでいただこう!」という企画です。

遊び方は簡単。

お好きなところに、桜の付箋を貼ってください。

皆さまの「ひとひら」が病棟に春を呼び込みます。



「鳥獣人物戯画」風に描かれた、今年の干支のウサギ達が、お花見にやってきたようですよ。

お花弁当を食べたり、寝そべったり・・・、桜の木の下で、みんな思い思いに過ごしています。



一週間後。ちらほら桜が咲き始めました。
この展示は4月半ばまで。
花咲か爺さん婆さん兄さん姉さん募集中です!!


ちなみに、こちらは院内の桜です。こちらも咲き始めましたね。

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さて、展示開始から、約1カ月、展示はどうなったでしょうか・・・


窓ガラスにも花吹雪が飛んでますね。

満開の桜に囲まれて、お花火を満喫しているウサギたち。


それぞれ、思い思いに春のひと時を過ごしていますね。

今年も、桜展示が院内に春を呼び込んでくれました。
参加してくださった皆様、展示を見てくださった方々、ありがとうございます。


(秋山)











2023年2月16日木曜日

塩見正明油絵展「フランスの風景」

1月中旬から2月末まで、元患者様の塩見正明さんの油絵展を行っています。


パリに拠点をお持ちなので、日本とパリを行き来しながら、気に入った風景を描かれているそうです。パリとその郊外の町、今回はポルトガルの風景もあります。

塩見さんが手作りされた額も合わせてお楽しみください。

『セーヌ川、芸術橋とマザラン図書館』
「ポン・ヌフ橋から芸術橋の左岸側を捉えた風景です。右岸側はループル美術館、左岸側はマザラン図書館です。少し向こうにエッフェル塔がそびえ、
なかなかいいアングルだと思い描きました。」(キャプションより)

『シェーズ村遠景』
この村の遠景がとても素晴らしく、車を停めスケッチされたそうです。

『サン・ニコラ・ラ・シャペル教会』
パリからおよそ150km離れた小さな村の教会。

『スミュール・アン・オーソワ』

「この街は、ブルゴーニュエリア=フランシュ=コンテ地域の街。
街はさほど大きくありません。

歴史的な背景として、アンリ4世時代の ユグノーの戦いの影響をもろに受け、今の平凡な街になったようです。
独特な良い雰囲気の街です。

旧市街からアルマンソン川へ下っていくとオレンジ色の屋根の家々と緑、遠くに橋脚。思わずスケッチして写真を何枚も 撮りました。ここはリピート訪問しています。日帰りで行けます。(キャプションより)」


『ペルージュ村』
フランス南部ローヌ地方のリヨンから北東へ40km程走った山中の村。
国指定の「フランス美しい村」の一つだそうです。


作品に添えられている、塩見さんのコメントやお手製の地図と一緒に作品を見ていると、私も旅に出かけたような気分になりました。

この作品展は、2月末まで開催しています。皆さm、ぜひ、お楽しみください。

(秋山)








 

2023年2月1日水曜日

筆文字展

 11~12月、豊中市在住の書道研究家・堤恭子さんによる作品展を行いました。

2013年以降年に1度、作品をお借りして開催しています。

今回、メインに展示しているのは「慶雲」という作品。
慶雲とは、『めでたいことの起こる前兆とされる雲』。

コロナ禍となり、もうすぐ3年が経とうとしています。依然として、見通しは不透明ですが、「来年こそは・・・」と思っておられる方も、多いのではないでしょうか。
そんな思いに後押ししてくれるような作品となっていると感じます。


右:小椋佳・作詞「愛燦燦」
左:荒井由実作詞「やさしさに包まれたなら」

皆さんもご存じの名曲の歌詞です。
筆文字になると、かなり印象が変わってきますね。


左右共に、王維の漢詩に水墨画が添えられています。

左の水墨画は、あの雪舟にも影響を与えたという、南宋の僧・牧谿(もっけい)の「叭叭鳥図」の模写。『叭叭鳥』とは、架空の吉祥鳥として、中国の花鳥図の主題になることそうです。


こちらは、また雰囲気の違う作品です。
俳句に筆で描いた柔らかな絵が添えられています。






今年も、漢詩からポップな絵手紙風の作品まで、筆文字の幅広い魅力を楽しめる展示となりました。


(秋山)

2022年10月20日木曜日

西尾 温 写真展 「 さる サル 猿  saru 」

9月から10月末まで、写真家・西尾温さんによる「 さる サル 猿  saru」 を開催しています。

大阪刀根山医療センターの院内ギャラリーでは、2019年以降、年に1度、地域で活躍しておられるプロの写真家さんの展示を行っています。




今年は 西尾温さん(38)の作品展です。西尾さんは動物好きで、動物園に撮影に行くのがお好きだそうです。今回は、4年間、淡路島モンキーセンターに通い、撮影したサルたちの作品から選りすぐりの23点を展示しています。



タイトルパネルの西尾さんの言葉をご紹介します。

「動物って、人間臭いんです。
同じ場所で、同じ種類の動物で同じような顔をしているように見えても、
一体一体に個性があって、性格が違います。

そんな動物たちの姿に魅力を感じ、10年以上撮影しています。
今回は、おサルさんの写真の中から、
可愛かったり、なんだか人間臭かったりする写真を集めてみました。

楽しんでいただけましたら、幸いです。」



西尾さんのおサルたちを見つめる温かいまなざしが感じられますね。




西尾さんは神戸市出身の38歳。富山大学理学部在学中に写真に興味を持ち、卒業後、ビジュアルアーツ専門学校で専門的に写真を学んだそうです。コニカフォトプレミオを受賞。
現在はフリーカメラマン、写真家、ビジュアルアーツ専門学校講師をされています。


年に1度の写真家さんの写真展では、毎回「お気に入りを1点見つけよう!」という企画をしています。ギャラリーを通りかかった、患者様やスタッフに、お気に一の1枚を見つけて、シールを貼ってもらおう、というものです。



シールは会期中に、じわじわ増えていき・・・


「お気に入りの1点」は今のとこと、上の真ん中の写真、子ザルさんが写真をのぞき込んでいる写真が、1番人気です。

(秋山)