2022年6月2日木曜日

水彩イラスト展「爺々のたわごと」

 大阪府豊中市の大阪刀根山医療センターにて、描画楽笑老人さんによる水彩イラスト展「爺々のたわごと」(前期・後期)を開催しました。


描画楽笑老人さんは、この病院の患者さんです。入院治療中、大きな副作用がなく、リハビリ以外、手持無沙汰だったため、以前から嗜んでおられた「お絵かき」を病室で実施されたそうです(詳しくは、文末の作者からの一言を参照)。


今回の展示に向けて、原画をカラーコピーし、更に彩色を施したものをラミネートしてくださいました。重ねられた色彩が独特の雰囲気の作品となっています。


前半は、日本の風景を中心に。

藤本さんは、絵を描かれるとき、元になる写真を見て描かれるそうです。


風景が以外にも、花や鳥の作品もあります。


今回の展示作品は、藤本さんのご厚意で、気に入った方に差し上げることになりました。
希望される方は、申込用紙に記入し、提出してもらいました。




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後半は外国の風景です。



後半は、前半と雰囲気を変えて、外国の風景を中心に展示しました。


異国情緒漂う、作品が並びました。
空と海が描かれている作品が多く、スケールの大きさを感じることができました。





会期が終わるまでに、患者様や職員から、作品の希望がありました。希望が重なった場合は、抽選となる予定でしたが、うまい具合に、希望が重なることなく、皆様に希望の作品をお渡しすることができました。


(秋山)

以下、描画楽笑老人さんからの「爺々のたわごと」。会期中、掲示していたご本にからのあいさつ文です。

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「爺々のたわごと」

古希を過ぎたころ・・・突然の異変、心筋梗塞のお出ましだ。
もうこれでお仕舞いかと覚悟を決めましたが、現代医学のお陰で無事生還。
やれやれ有り難や・・・つくづく健康管理の大切さを痛感!
主たる原因は煙草である。五十年も喫煙すれば血管ボロボロ、発病当たり前。
今後は、禁煙は勿論、食生活も塩分控えめ、適度の運動療法及びストレス解消療法を心掛ける!
運動療法として毎日歩くを実践、一年で約千km目標達成中。・・・又、自転車で図書館、美術館、史跡等の見学で街中を走り廻る、実に楽しい。
ところが、傘寿を迎えたころ、またぞろ心の蔵に異変、不整脈・・・発作的心房細動、コロナを心配しながら入院手術、幸い感染もなく、無事退院。
喜びもつかの間、主治医から肺に陰が有る、専門病院を紹介するので、肺ガン検査受診を進められ、各種検査の結果、左肺扁平上皮癌と判明。
担当医師から、高齢者なので、手術よりも放射線治療を進められ入院治療を決定。 治療中も特に痛みや自覚症状も無く、リハビリ以外することもなく、以前からボケ防止対策をと考え、続けていたお絵かきを病室で実施。
絵の具、画用紙、鉛筆、パレット等百円均一で何でもそろう、お絵かきは観察力、注意力、表現力等がつき≪脳の活性化≫に繋がり、老化の防止になる。
描く技能や手法等を気にする必要は無い≪へた≫で良いのである。描く事が大事なり。安価で最適の趣味であると自画自賛!・・・・・なによりも35日間の長い入院生活、ストレス防止に効果がありました。
肺癌との闘病はこれからも続きますが、とにかく今日も一日元気で過ごさせて戴きました。明日も元気で過ごさせて戴きますように・・・・・

合掌
描画楽笑老人








2022年5月19日木曜日

参加型展示 「さくら展2022」

 3月上旬、桜を描いた4枚の模造紙を展示。毎年恒例の参加型展示「さくら展」行いました。


ギャラリーを通りかかる方に、桜の付箋を貼っていただき、満開に花を咲かせよう!という企画です。

コロナの影響もあり、昨年、一昨年と参加する方が、少なかったのですが、今年はどうでしょうか?


1っか月後・・・
模造紙に入りきらなくらいに桜が満開になりました!



それでも、まだまだということで、模造紙をはみ出し、隣のガラス窓まで桜が咲きました。


多くの方に参加していただき、とても嬉しく思います。皆様のご協力で病棟内にも春を飛び込むことができました。

(秋山)

さをり織展~さをりひろば

大阪府豊中市にある大阪刀根山病院にて、さをり織展を行いました。
2年前に当院患者様が関わっておられた「さをり織」を展示しました。今回はそのご縁で2度目の展示となります。


さをり織は、1968年に城みさをさんが、大阪で始めた手織りで、自分を自由に表現することを目的としているそうです。
1人1人が持つ個性や感性を織り込む、つまり「差異を織り込む」というのが語源となっているそうです。


さをり織は、日本各地、世界各地にも知られているそうで、今回は日本各地のさをり織作家さん4名の作品をお借りしました。

作品は、お一人お一人作風が違います。どれとどれが同じ作家さんの作品か予想しながら見てみるのも楽しいかもしれません。




院内が鮮やかな色彩に彩られ、華やかになりました。

今回は、1~2月の寒い時期に手作りの温かさを感じられる展示となりました。

(秋山)

2022年1月5日水曜日

友野佐千代 日本画展「四季折々」

12月末から、大阪刀根山医療センター(大阪府豊中市)にて、友野佐千代さんの日本画展「四季折々」を開催しています。


今回は、お正月用展示ということで、一年を通して日本の四季を感じられるような作品を展示しました。

友野さんは、
神戸市生まれの52歳。

京都市立芸術大学・大学院で日本画を専攻後、
現在は中学校・高校 で美術を教えておられます。

2013年以降、NPOほたる工房の活動に賛同いただき、当院での参加型展示「さくら展」、「花火展」などの挿絵や背景を描いてくださっている方です。

参照:2018年参加型展示「さくら展」
↑この鳥獣戯画風の背景も、友野さん作です。




さて、再び展示に戻ります。



上の4枚は、春夏秋冬の連作になっています。
それぞれの作品の中に可愛らしい雀がいますよ。

金や銀の上に重ねられた色が、とても映え、華やかさもありますね。



こちらは、四季折々の草花を取り合わせた作品です。

2月「水仙」

4月「宝鐸草・山吹・諸葛菜」

5月「山藤」

6月「蛍袋」

8月「金魚・青楓」

9月「水引・月・小芋」

11月「島瓜」

12月「白侘助」


この展示は、1月半ばまで開催しております。
どうぞお楽しみください。

(秋山)



 

2021年12月22日水曜日

筆文字展

 11~12月、豊中市在住の書道研究家・堤恭子さんによる作品展を行っています。

2013年以降、年に1度、作品をお借りして開催しています。


こちらは、絵のような文字。なんという字なのでしょうか。

左上:「楽」という字は、神事の時に、ドングリをつけた木を楽器として鳴らしていたことから生まれた文字だそうです。
神さまに楽しんでもらうための楽器のイメージが、元になっているんですね。



中央の字を見た後で、脇に書いてある言葉を読むと、文字を作っている要素が見えてきます。


こちらは四季折々の俳句とそれに添えられた絵が描かれた作品です。

右:「稲かれば 小草に秋の 日の当たる」与謝蕪村


左:「客ありや レモン白玉夏氷」泉鏡花




12月に入り、絵はがきサイズの作品の展示替えを行いました。

左:「朝食に コーンポタージュ 冬来る」

寒い朝に、暖かいポタージュで温まる、そんな風景が思い浮かびますね。




この展示は12月下旬までとなっております。

皆さまどうぞお楽しみください。


(秋山)





2021年11月17日水曜日

前田欣一写真展  PAPYRUS 「ゆかいな紙の昆虫たち」

 9~10月の2か月間、大阪府豊中市にある大阪刀根山医療センターで、写真家の前田欣一さんによる写真展、PAPYRUS(パピルス) 「ゆかいな紙の昆虫たち」を開催しました。








↑「傘を持って」

ある雨降りの日。
保育園に通う子、仕事に向かう者でしょうか・・・
傘をさして、それぞれ出かけているようですね。

擬人化された昆虫たちの日常が捉えられた1枚。

都会のビルを背景が、妙にマッチしていますね。


今回は、ペーパークラフト作家の斉藤卓治さんが作った作品を、写真家の前田さんが撮影した作品18点を展示しています。
お二人のプロフィールは文末をご覧ください。



以下に、展示に際しての前田さんの言葉をご紹介します。

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2008年、朝日新聞「暮らしの風」の表紙で、
斉藤卓治さん制作の素晴らしいモデルたちと
出会いました。

一枚の紙から生まれた小さな昆虫たちです。

彼らと一緒に野や山、里、そして大都会へと
繰りだしては楽しいひとときをパチリ。
小さな生命が、大きく輝く一瞬をたくさん
見つけました。

レンズの向こうの紙の昆虫たちは生きている。

そんな想いが、ご覧になった皆様方に伝われば・・・と願っています。

前田欣一

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展示の様子です。








さて、これらの作品、いったいどのように撮影しているのでしょうか?
撮影の様子を教えてもらいました。

↑撮影の準備をしている斉藤さん

昆虫たちに合わせ、小道具もこのサイズ感です。
細かい作業ですね。
でも、斉藤さん、とても楽しそうです。

↑「バレンタイン」
撮影するとこのような作品に。


小さな出演者たち、小道具のスタンバイだけででなく、お天気、日の当たり方など、様々な条件が整った時に撮影をされているそうです。

どれもとても貴重な1枚ということがわかりますね。



≪参加型企画:お気に入りの1枚を見つけよう!≫

当院では4年前から、年に1度、地域のプロの写真家さんによる写真展を開催しています。
その際には、作品をご覧になる方と、作品を展示している側のコミュニケーションになればと、『参加型展示:お気にいりの1枚を見つけよう!』という企画をしています。

会期中、展示されている18作品の中から、お気に入りの作品を1点見つけてシールを貼ろう!というものです。

2カ月が経ち、展示最終日となりました。
結果はどうでしょう・・・

1位「森の音楽会」 15票


2位「傘を持って」(右側) 11票

3位「虫取り」

3位「雪の夜」

3位は2作品。いずれも11票でした。

4位は5作品(各9票)とかなり接戦となりました。
たくさんの方に「お気に入りの1枚」探しを楽しんでいただけたようで、嬉しく思います。



プロフィール紹介

◎前田欣一さん(写真家)
京都市生まれ。
東京写真大学(現東京工芸大学)卒業後、会社カメラマンを経て、前田写真事務所を開設。 広告、雑誌、会社案内、自治体パンフの撮影など、幅広い分野で活動している。

 大阪青山短期大学などの非常勤講師、各自治体写真コンテスト審査委員としても活動。

 公益社団法人日本写真家協会会員。 



◎斉藤卓治さん(クラフト作家)
幼い時から昆虫が大好きで、中学生の夏、宿題で提出したカミキリムシやクワガタ等の切り絵を先生に褒められたことをきっかけに、制作の道へ進む。

1988年 大阪心斎橋大学堂ギャラリーにて第一回個展。以降、
京阪神・東京などの百貨店や、画廊などで個展を開催。
1998年 M.Cエッシャートリックアートコンペにて優秀賞受賞
2008年 朝日新聞「暮らしの風」の表紙を飾る(2008.4~2009.3)
2016年 紙わざ大賞にて「東海製紙賞」を受賞
2018年 クロアチアにて初の海外展示






最後に1枚。

「メリークリスマス」
(ちなみにこの作品は、お気にいり第4位でした)

11月も半ばになり、年の瀬の気配が近づいてきましたね。
ほたる工房の年内の展示は、11・12月の筆文字展で最後となります。

今年もわずかとなりましたが、皆様、どうぞお体を大切にお過ごしください。

(秋山)