2021年6月10日木曜日

古藤俊 写真展「刀根山の春 ~大阪刀根山医療センター散歩道の春~」

  5月GW明けから、大阪刀根山医療センター(大阪府豊中市)にて、古藤俊さんによる写真展「刀根山の春~大阪刀根山医療センター散歩道の春」を開催しています。

古藤さんは、大阪刀根山医療センターの患者様です
昨年4月に入院された際、病棟や敷地内で撮影した写真の中から、お気に入りのものを厳選して写真冊子を作成されました。
今回の展示は、その『日々写真日記・刀根山の春』(大阪刀根山医療センター散歩道の春)という冊子を基にしたものです。


病院敷地内に咲く白いたんぽぽは、知る人ぞ知るものだそうです。


展示をご覧になった患者様の中に、院内を散歩した際、見たことあるという方もおられました。






こちらが、今回の写真展のもととなった『日々写真日記・刀根山の春』です。

病院スタッフが、入院中の古藤さんから、この『日々写真日記・刀根山の春』を見せていただいたことをきっかけに、今回の展示をお願いすることになりました。



『日々写真日記・刀根山の春』の見開き(↑↓)


冊子では、このようにページをめくった時、「雑木林とたんぽぽ」、「雑木林と空港暮風景」、「雑木林と日の出」など、リズム感を狙った構成となっているそうです。
今回の展示も、ほぼ冊子の順番で展示されています。





私たち職員にとって、見慣れている(と思っている)風景ですが、季節、時間帯、切り取り方によっては、こんなに美しく、違った風景に見えるんだなぁ。と改めて感じさせられるものでした。




今回、展示に協力してくださった古藤さんです。
現在は、お住い近くの大仙公園(堺市)にて、カワセミの写真を撮ることを楽しんでおられるそうです。



最後に、古藤さんの「ご挨拶」と「略歴」をご紹介します。


◇ご挨拶
私は発病から10年のパーキンソン病(厚労省指定難病)患者です。住まいは堺市ですが、リハビリの方法を学んだり服用中の薬の見直しをするために2018年の夏に刀根山病院(当時)へ4週間入院いたしました。以後定期的に入院して治療・指導を受けています。

今回の作品は2020年の4月に入院した際に撮影したものが主となっております。入院病棟が東西の方向で、東の窓には朝焼けの空が広がり、夕刻には西の窓から夕陽の中を飛ぶ航空機の姿が見えました。また、看護学校下の斜面には この辺りには少ない『白花タンポポ』の花が沢山咲いていました。入院病棟の5階からすぐ横の雑木林は桜と雑木の新緑のコラボレーションが美しく写真を撮りたくなる素晴らしい環境でした。

撮影した写真の中から気に入ったものを選び『日々写真日記・刀根山の春』(大阪刀根山医療センター散歩道の春)(私家版)を作成しました。今回の作品展はその私家版の内容に基づいたもので一部省略とキャプションの現実に即した手直しをいたしました。
ごゆっくりご覧ください。

2021.5吉日     古藤  俊



◇古藤俊さんの略歴
1950年 大阪市住吉区にて誕生

鳥取大学農学部農芸化学科卒業

大阪府立高等学校で理科教員として37年間勤務(主に化学担当)勤務校(大阪府立大正・美原・夕陽丘・農芸高等学校)

この間黒白写真の現像プリント等基礎技術を独習 

黒白写真作品を作り始める

1990年 日本カメラ社月例フォトコンテスト小型モノクロ(黒白)写真の部で年度賞第7位受賞

以後 植物・昆虫の近接撮影を中心に写真活動を継続
現在は自宅近くの堺市大仙公園においてカワセミを中心テーマとして写真撮影を行っている





(秋山)

0 件のコメント:

コメントを投稿