2021年7月12日月曜日

写真展「100分の1の自己満足 Part3」

6月中旬から、大阪刀根山医療センターの院内ギャラリーで、北田満さん、岩本純次さんによる写真展「100分の1の自己満足 Part3」を開催しています。



北田さんがこの病院の職員のご家族というご縁で、展示を依頼しました。岩本さんは、北田さんのご友人で、定年後、お二人ともに写真を楽しんでおられます。


写真展では、季節の風景を中心に16枚の作品を展示しています。
写真展のタイトルは、「100枚撮れば1枚くらいは満足できる作品があるだろう」というお二人の共通のコンセプトから、「100分の1の自己満足」。
2018年1月、2019年9月に続き3回目の展示ということで、「Part3」となっています。


左端の作品は「花筏 彦根城」。北田さんの作品です。
彦根城の石垣を背景に流れる花筏。水面を流れる桜の花びらの連なりが描き出す一瞬の様子が捉えられています。

実はこの場所、毎年桜が散る時期には、その様子を撮影しようとカメラを持った人がたくさん集まる、知る人ぞ知る場所だそうです。






左から3枚目の作品は「淡陰の競演 京都・山科」。
こちらは、一見したところ白壁に枝垂桜のピンクが映える写真ですが、撮影した岩本さんによると、ポイントは「白壁に外灯の影」だそうです。
よく見ると、外灯のガラスの影が揺らめくように、白壁に映し出されています。それがこの作品のタイトル「淡陰」の由来だそうです。




展示作業をしていると、写真に作品に興味を持ったDr.らが足を止め、お二人に興味津々で作品についての質問などをする場面もありました。

お二人の話をうかがっていると、お天気、お花の咲き具合、偶然映り込むものなど、様々な条件が合わさった「一瞬」を捉える難しさと面白さがあるのだなと思いました。


展示作業終了時の北田さんと岩本さん

お二人は、東大阪市在住の70代。
同じ職場で働かれていたご縁で、定年後、それまでも趣味だった写真に本格的に取り組まれるようになったそうです。コロナ以前は、撮影ツアーに参加するなどして、日本各地の四季の風景を撮影し、楽しんでおられました。しかし、コロナ禍において、撮影ツアーも皆無となり、活動できる範囲は限られたため、今回の作品選びには苦心されたそうです。

そんな中、今回は、前回展示以降の新作に加え、今まで撮影した作品から掘り起こした‟お宝“作品を交えての展示となっています。

7月末までの展示となっています。皆様、どうぞお楽しみください。


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最後に今回の写真展のあいさつ文を記載します。



ご挨拶
ほたる工房の活動にご縁があって、ここ大阪刀根山医療センターに写真を展示させていただくのは、2018年1月、2019年9月に続き3回目になります。

私たちは定年退職を機に、それまでのそれぞれの趣味であった写真撮影を一緒にするようになりました。何分にも素人なので、『100回シャッターを切って1枚でよいから自分が納得できる写真を撮りたい』、との気持ちをコンセプトの「百分の一の自己満足」に込めています。

皆様にご覧いただく16枚の写真の中に共感していただける一枚があれば幸いです。

  令和3年6月
       北田 満(74歳) 岩本純次(73歳)

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(秋山)





2021年6月11日金曜日

川上裕己 絵画展

 2021年5月から6月末まで、川上裕己さんの絵画展を大阪刀根山医療センターにて開催しています。


川上さんは、大阪刀根山医療センターの患者様です。

2歳の時、筋ジストロフィーと診断され、当院に通院しておられます。

現在は、大阪府立箕面支援学校高等部3年生です。



今回

今回の展示は、高校1年生の時に続き、2回目の展示となります。



手前の作品「紅葉と滝」は、
2020年の肢体不自由児・者美術展において、文部科学大臣奨励賞を受賞。



右の作品『ぼくの富士山~上空より』は、
2019年のキラキラっとアートコンクールで、優秀賞を受賞。


近づいてみると、とても繊細な線で描かれてることがわかります。
大きい作品は、数カ月かけて仕上げるそうです。
一度仕上げた作品でも、上から別の画材で書き込みをして、更に進化させていくこともあるそうです。


ギャラリーでも、川上さんの制作の様子を紹介しました。
川上さんのインスタグラム(ユーザーネーム:yuuki_pen)でも制作の様子を見ることができます。

興味のある方は、ご覧になって下さいね。

「秋色」の制作風景↓↓
https://www.instagram.com/p/CJznqq5Do8c/?utm_medium=copy_link






手前の作品『海遊』は、
2019年の肢体不自由児・者美術展で、NTTデータジェトロニクス国際賞を受賞。





◇制作の様子


筋力低下が進んできているため、軽量ペンや真の柔らかい水彩色鉛筆を使用しているそうです。また、画用紙を動かすなど、工夫しながら、絵の制作に取り組んでいるそうです。


◇川上裕己さんのプロフィール

2003年10月3日生まれ。

大阪府立箕面支援学校高等部3年生。

2歳の時に進行性筋ジストロフィーと診断される。


小さい頃から絵を描くことが大好きで、山や海など自然や生き物をテーマに独創的な絵を多く描いている。

作画には、製図用ペン、筆ペンや水彩色鉛筆を使用。


詩集本「ペンを持つとボクね」(柿本香苗著・竹林館)の挿絵を描いたり、絵画コンクール入賞歴も多い。


年々筋力低下が進み、絵を描くのに時間がかかったり、画用紙を回して描くなど工夫も必要になったが、

マイペースに自分のイメージで絵を描き続けている。


☆インスタグラムに絵の写真や動画を投稿しています。

ユーザーネーム:yuuki_pen

 


(秋山)






























2021年6月10日木曜日

古藤俊 写真展「刀根山の春 ~大阪刀根山医療センター散歩道の春~」

  5月GW明けから、大阪刀根山医療センター(大阪府豊中市)にて、古藤俊さんによる写真展「刀根山の春~大阪刀根山医療センター散歩道の春」を開催しています。

古藤さんは、大阪刀根山医療センターの患者様です
昨年4月に入院された際、病棟や敷地内で撮影した写真の中から、お気に入りのものを厳選して写真冊子を作成されました。
今回の展示は、その『日々写真日記・刀根山の春』(大阪刀根山医療センター散歩道の春)という冊子を基にしたものです。


病院敷地内に咲く白いたんぽぽは、知る人ぞ知るものだそうです。


展示をご覧になった患者様の中に、院内を散歩した際、見たことあるという方もおられました。






こちらが、今回の写真展のもととなった『日々写真日記・刀根山の春』です。

病院スタッフが、入院中の古藤さんから、この『日々写真日記・刀根山の春』を見せていただいたことをきっかけに、今回の展示をお願いすることになりました。



『日々写真日記・刀根山の春』の見開き(↑↓)


冊子では、このようにページをめくった時、「雑木林とたんぽぽ」、「雑木林と空港暮風景」、「雑木林と日の出」など、リズム感を狙った構成となっているそうです。
今回の展示も、ほぼ冊子の順番で展示されています。





私たち職員にとって、見慣れている(と思っている)風景ですが、季節、時間帯、切り取り方によっては、こんなに美しく、違った風景に見えるんだなぁ。と改めて感じさせられるものでした。




今回、展示に協力してくださった古藤さんです。
現在は、お住い近くの大仙公園(堺市)にて、カワセミの写真を撮ることを楽しんでおられるそうです。



最後に、古藤さんの「ご挨拶」と「略歴」をご紹介します。


◇ご挨拶
私は発病から10年のパーキンソン病(厚労省指定難病)患者です。住まいは堺市ですが、リハビリの方法を学んだり服用中の薬の見直しをするために2018年の夏に刀根山病院(当時)へ4週間入院いたしました。以後定期的に入院して治療・指導を受けています。

今回の作品は2020年の4月に入院した際に撮影したものが主となっております。入院病棟が東西の方向で、東の窓には朝焼けの空が広がり、夕刻には西の窓から夕陽の中を飛ぶ航空機の姿が見えました。また、看護学校下の斜面には この辺りには少ない『白花タンポポ』の花が沢山咲いていました。入院病棟の5階からすぐ横の雑木林は桜と雑木の新緑のコラボレーションが美しく写真を撮りたくなる素晴らしい環境でした。

撮影した写真の中から気に入ったものを選び『日々写真日記・刀根山の春』(大阪刀根山医療センター散歩道の春)(私家版)を作成しました。今回の作品展はその私家版の内容に基づいたもので一部省略とキャプションの現実に即した手直しをいたしました。
ごゆっくりご覧ください。

2021.5吉日     古藤  俊



◇古藤俊さんの略歴
1950年 大阪市住吉区にて誕生

鳥取大学農学部農芸化学科卒業

大阪府立高等学校で理科教員として37年間勤務(主に化学担当)勤務校(大阪府立大正・美原・夕陽丘・農芸高等学校)

この間黒白写真の現像プリント等基礎技術を独習 

黒白写真作品を作り始める

1990年 日本カメラ社月例フォトコンテスト小型モノクロ(黒白)写真の部で年度賞第7位受賞

以後 植物・昆虫の近接撮影を中心に写真活動を継続
現在は自宅近くの堺市大仙公園においてカワセミを中心テーマとして写真撮影を行っている





(秋山)

2021年5月21日金曜日

新年のお飾り展

 今年、年始の展示について、遅ればせながらお伝えします。

12月末から、1月上旬、「新年のお飾り展」ということで、患者さま・ご家族が制作した作品をお借りして展示を行いました。

太陽の塔の張り子。

障子紙が余ったので、なにかできないかな?というところから、この作品を作られたそうです。針金と新聞紙で形を作り、その上に障子紙を貼って、ペイントしているそうです。

手の形が可愛いですね。

「コップのふち子」さんのイメージで作ったそうです。

太陽の塔の奥に展示したのは、「紙コップのツリー」と卵のオーナメント。

紙コップのツリーは、マリメッコの柄を描いたもの。
患者様が、入院中に病室で描いたそうです。

卵のオーナメントは、生卵の中身を抜いたからに、彩色を施したものです。
とても繊細で、かわいらしいです。


こちらは、水引の作品。

松竹梅や、鶴などおめでたいモチーフが水引で作られています。
水引を使って、いろいろな形を作ることができるんですね。

こちらは、木版画のしおりと刺繍作品。

木版画は以前、ギャラリーで展示をしてくださった患者様の作品、
お花の刺繍は、木版画作品を制作した患者様のご家族の作品です。
いずれも、手作りの温かさを感じることができました。



「お正月のお飾り」で新年をにぎやかに迎えることができました。
(秋山)













2021年3月11日木曜日

「さくら展」との連動企画 ~医療従事者へ応援メッセージを送ろう~

 ほたる工房では、2012年の設立以来、『医療現場にアートの灯を』ということで、音楽や絵画をはじめとする様々なアート活動による「ひとときの楽しみ」を患者様やご家族に届ける活動をしています。

様々な企画を医療現場で行ってきましたので、昨年以来続く、新型コロナウィルスの流行により、長期的に負荷がかかり続けている医療従事者の皆様に、何かできることはないかと考えました。

3月半ばから、参加展示を計画していましたので、その連動企画として、一般の方から、医療者へのメッセージを集め、感謝と応援のメッセージを届けようと企画しました。


ほたる工房のメンバーから「こんな企画があるのですが・・・」と声をかけたところ、多くの方からのメッセージが集まりました。

以前、院内落語会を企画した際、出演してくださった桂福丸さんとそのお知り合いの桂壱弥さんからも色紙をいただきました。


皆さまからいただいたメッセージは、以下の写真のようにまとめて届けました。





この度の企画に参加してくださった皆さま、快く協力いただきありがとうございました。

(辻野・秋山)

参加型展示「さくら展2021」

今年も桜の季節が近づいてきました。

毎年恒例の「参加型展示 さくら展」を開催しています。


「参加型展示」なので、皆さんにも参加していただけます。
遊び方を紹介します。

 

①付箋にメッセージを書く

②付箋を桜の樹冠に貼る。お好きなところにどうぞ。

 

皆さまの「ひとひら」が春を呼び込みます。

 さあ、桜の花を咲かせましょう!


たんぽぽやつくしも顔を出し、春の陽気。
桜餅やちらし寿司など、美味しいものもたくさんありますね。
お花見気分で参加していただけると幸いです。


背景の桜の木や春にまつわる絵を描いてくださったのは、ほたる工房の活動に協力くださっている友野佐千子さんです。

友野さんは、大学で日本画を学ばれた方で、現在は高校の美術の先生をしておられます。

毎年、ほたる工房で企画している参加型展示「さくら展」と「花火展」の時には、時候にぴったりの背景を描いてくださいます。

この展示は、4月中頃までの展示になります。

これからどのように桜が咲いていくのか楽しみですね。


(秋山)


大亀京助写真展「ONE WORLD ー世界はひとつー」

 2021年1月6日から2月末まで、大亀京助さんによる写真展「ONE WORLD ー世界はひとつー」を開催しました。

大亀さんは、商業用写真を専門とするフリーランスカメラマンであり、また、大阪芸術大学の非常勤講師もされています。



大学在学中より、「旅の途中」をコンセプトに世界の街を独自の視線で記録することをライフワークにされています。中でも、その街に暮らす人々との出会いを大切に撮影をされているとのことです。


今回は、世界の国々で出会った人々の写真を18点お借りして「ONE WORLD-世界はひとつ」というタイトルでまとめてくださいました。



以下の6枚の写真は、展示作業中に大亀さんが撮影してくださった写真です。










『お気に入りの作品を見つけませんか?』


当院では、一昨年以降、年に1度、地域で活躍されているプロの写真家さんの作品展示を行っています。

昨年の作品展で、参加型企画「お気に入りの作品を見つけよう!」を行ったところ、多くの方に参加していただき、「お気に入り作品探し」を楽しんでいただいいました。

また、皆さんの反応を作家さんにフィードバックすることもできました。

この企画を通して、ご覧になった方と、作家さんがつながる貴重な機会となりましたので、今年も実施しました。




一か月半ほど、通りかかる患者様、病院職員にお気に入りシールを貼ってもらいました。
今回は、新型コロナウィルスの感染予防対策のため、面会禁止の状況もあり、昨年と比べると、シールの数は少なくはありましたが、たくさんの方が参加しくださいました。

結果、1位は、「標高4303mロッキー山脈パイプピークからの眺め」でした。



今回の展示のサブタイトルは『みんなの世界が、穏やかで、たくましく、元気で笑顔があふれますように』。

コロナ禍において、制限された生活を送る日々ですが、そのような中にあっても、このサブタイトルのような願いを持っていたいという大亀さんの思いが込められた作品展となりました。


(秋山)