灰掛さんは、この病院の患者様です。
今回の展示は、当院に入院しておられた灰掛博さんから絵のお話をうかがったことをきっかけに依頼しました。絵画展開催を快諾いただいた後、灰掛さんが関わっておられる『さをり織』との展示について提案いただき、灰掛さんの作品とさをり織のコラボ展示となりました。
灰掛さんは、大学時代から絵を描き、農業と絵画とさをり織の講師の半農半芸を40年以上続けてこられたそうです。2年前からALS(筋萎縮側索硬化症)を発症し、現在、闘病されています。
灰掛さんの絵画の描き方は独特で、様々な絵の具を画面に飛び散らせ、そこから見えてきたものを絵にするそうです。
さをり織を制作した大崎さんは、中学時代にさをり織に出会ったそうです。豊中支援学校卒業後、さをり織作家として活動されています。
小さいころから手芸や細かい作業が好きだった大崎さんは、緻密で繊細な織り地と色使いで制作を続けておられるそうです。
そんな中、灰掛さんの自由な発想からのびのびと描かれた作品と、大崎さんの緻密な模様の中に温かみのあるさをり織の展示が始まり、院内の張り詰めた空気を軽くし、ほぐしてくれる・・・そんな気がしました。
灰掛さんは、さをり織作品展示の指導もされていたということで、今回の展示に参加の話も出ていたのですが、体調の具合で展示作業はお休みされました。
今回は、灰掛さんの娘さんご夫婦と、さをり織教室の金野さんに手伝っていただき行いました。
ありがとうございました。
(秋山)
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