11~12月、豊中市在住の書道研究家・堤恭子さんによる作品展を行いました。
2013年以降年に1度、作品をお借りして開催しています。
今回、メインに展示しているのは「慶雲」という作品。
慶雲とは、『めでたいことの起こる前兆とされる雲』。
コロナ禍となり、もうすぐ3年が経とうとしています。依然として、見通しは不透明ですが、「来年こそは・・・」と思っておられる方も、多いのではないでしょうか。
そんな思いに後押ししてくれるような作品となっていると感じます。
右:小椋佳・作詞「愛燦燦」
左:荒井由実作詞「やさしさに包まれたなら」
皆さんもご存じの名曲の歌詞です。
筆文字になると、かなり印象が変わってきますね。
左右共に、王維の漢詩に水墨画が添えられています。
左の水墨画は、あの雪舟にも影響を与えたという、南宋の僧・牧谿(もっけい)の「叭叭鳥図」の模写。『叭叭鳥』とは、架空の吉祥鳥として、中国の花鳥図の主題になることそうです。
こちらは、また雰囲気の違う作品です。
俳句に筆で描いた柔らかな絵が添えられています。
今年も、漢詩からポップな絵手紙風の作品まで、筆文字の幅広い魅力を楽しめる展示となりました。
(秋山)
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