2023年9~10月、大阪府刀根山市にある大阪刀根山医療センターにて、米川浩二さんによる写真展「心書の旅」と開催しました。
この病院の院内ギャラリーでは、2019年以降、年に1度、地域のプロの写真家さんに協力をいただき展示を行っています。
今年は、米川浩二さんによる作品展です。
米川さんは1960年大阪生まれの63歳。現在は大阪難波でコマーシャルフォトグラファーとしてスタジオの経営や、自然を題材にしたアート活動を通して自然保護活動を行うNPOの理事など幅広く活躍されています。
今回の作品展では、米川さんが、ご友人の書道家・伊藤進さんの書とともに全国を旅しながら撮影した作品、15点を展示しました。
さて、この作品は北海道で撮影されたものなのですが、どのようにして撮影されたと思われますか?
米川さんにお話をうかがったところ、「草の上に書を置き、馬たちがフレームに入ってくれるのをひたすら待つ・・・」とのことでした。
この状態になるまで、風に吹かれて、書がヒラヒラと飛んでしまうこともありましたが、気長に待ち続け、シャッターを切ることができたそうです。
このお話を伺うと、とても貴重な1枚だということが分かりますね。
今回の展示では、作品のタイトルや説明はありません。
皆さまには、風景や書を自由に見ていただければと思います。
また、作品の中にあるヒントから、どこでどのように撮影されたのか、想像を膨らませながら見るのも面白いかもしれませんね。
(秋山)