2021年11月17日水曜日

前田欣一写真展  PAPYRUS 「ゆかいな紙の昆虫たち」

 9~10月の2か月間、大阪府豊中市にある大阪刀根山医療センターで、写真家の前田欣一さんによる写真展、PAPYRUS(パピルス) 「ゆかいな紙の昆虫たち」を開催しました。








↑「傘を持って」

ある雨降りの日。
保育園に通う子、仕事に向かう者でしょうか・・・
傘をさして、それぞれ出かけているようですね。

擬人化された昆虫たちの日常が捉えられた1枚。

都会のビルを背景が、妙にマッチしていますね。


今回は、ペーパークラフト作家の斉藤卓治さんが作った作品を、写真家の前田さんが撮影した作品18点を展示しています。
お二人のプロフィールは文末をご覧ください。



以下に、展示に際しての前田さんの言葉をご紹介します。

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2008年、朝日新聞「暮らしの風」の表紙で、
斉藤卓治さん制作の素晴らしいモデルたちと
出会いました。

一枚の紙から生まれた小さな昆虫たちです。

彼らと一緒に野や山、里、そして大都会へと
繰りだしては楽しいひとときをパチリ。
小さな生命が、大きく輝く一瞬をたくさん
見つけました。

レンズの向こうの紙の昆虫たちは生きている。

そんな想いが、ご覧になった皆様方に伝われば・・・と願っています。

前田欣一

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展示の様子です。








さて、これらの作品、いったいどのように撮影しているのでしょうか?
撮影の様子を教えてもらいました。

↑撮影の準備をしている斉藤さん

昆虫たちに合わせ、小道具もこのサイズ感です。
細かい作業ですね。
でも、斉藤さん、とても楽しそうです。

↑「バレンタイン」
撮影するとこのような作品に。


小さな出演者たち、小道具のスタンバイだけででなく、お天気、日の当たり方など、様々な条件が整った時に撮影をされているそうです。

どれもとても貴重な1枚ということがわかりますね。



≪参加型企画:お気に入りの1枚を見つけよう!≫

当院では4年前から、年に1度、地域のプロの写真家さんによる写真展を開催しています。
その際には、作品をご覧になる方と、作品を展示している側のコミュニケーションになればと、『参加型展示:お気にいりの1枚を見つけよう!』という企画をしています。

会期中、展示されている18作品の中から、お気に入りの作品を1点見つけてシールを貼ろう!というものです。

2カ月が経ち、展示最終日となりました。
結果はどうでしょう・・・

1位「森の音楽会」 15票


2位「傘を持って」(右側) 11票

3位「虫取り」

3位「雪の夜」

3位は2作品。いずれも11票でした。

4位は5作品(各9票)とかなり接戦となりました。
たくさんの方に「お気に入りの1枚」探しを楽しんでいただけたようで、嬉しく思います。



プロフィール紹介

◎前田欣一さん(写真家)
京都市生まれ。
東京写真大学(現東京工芸大学)卒業後、会社カメラマンを経て、前田写真事務所を開設。 広告、雑誌、会社案内、自治体パンフの撮影など、幅広い分野で活動している。

 大阪青山短期大学などの非常勤講師、各自治体写真コンテスト審査委員としても活動。

 公益社団法人日本写真家協会会員。 



◎斉藤卓治さん(クラフト作家)
幼い時から昆虫が大好きで、中学生の夏、宿題で提出したカミキリムシやクワガタ等の切り絵を先生に褒められたことをきっかけに、制作の道へ進む。

1988年 大阪心斎橋大学堂ギャラリーにて第一回個展。以降、
京阪神・東京などの百貨店や、画廊などで個展を開催。
1998年 M.Cエッシャートリックアートコンペにて優秀賞受賞
2008年 朝日新聞「暮らしの風」の表紙を飾る(2008.4~2009.3)
2016年 紙わざ大賞にて「東海製紙賞」を受賞
2018年 クロアチアにて初の海外展示






最後に1枚。

「メリークリスマス」
(ちなみにこの作品は、お気にいり第4位でした)

11月も半ばになり、年の瀬の気配が近づいてきましたね。
ほたる工房の年内の展示は、11・12月の筆文字展で最後となります。

今年もわずかとなりましたが、皆様、どうぞお体を大切にお過ごしください。

(秋山)













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