大阪府豊中市の大阪刀根山医療センターにて、描画楽笑老人さんによる水彩イラスト展「爺々のたわごと」(前期・後期)を開催しました。
描画楽笑老人さんは、この病院の患者さんです。入院治療中、大きな副作用がなく、リハビリ以外、手持無沙汰だったため、以前から嗜んでおられた「お絵かき」を病室で実施されたそうです(詳しくは、文末の作者からの一言を参照)。
今回の展示に向けて、原画をカラーコピーし、更に彩色を施したものをラミネートしてくださいました。重ねられた色彩が独特の雰囲気の作品となっています。
前半は、日本の風景を中心に。
藤本さんは、絵を描かれるとき、元になる写真を見て描かれるそうです。
風景が以外にも、花や鳥の作品もあります。
今回の展示作品は、藤本さんのご厚意で、気に入った方に差し上げることになりました。
希望される方は、申込用紙に記入し、提出してもらいました。
会期が終わるまでに、患者様や職員から、作品の希望がありました。希望が重なった場合は、抽選となる予定でしたが、うまい具合に、希望が重なることなく、皆様に希望の作品をお渡しすることができました。
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後半は外国の風景です。
後半は、前半と雰囲気を変えて、外国の風景を中心に展示しました。
異国情緒漂う、作品が並びました。
空と海が描かれている作品が多く、スケールの大きさを感じることができました。
会期が終わるまでに、患者様や職員から、作品の希望がありました。希望が重なった場合は、抽選となる予定でしたが、うまい具合に、希望が重なることなく、皆様に希望の作品をお渡しすることができました。
(秋山)
以下、描画楽笑老人さんからの「爺々のたわごと」。会期中、掲示していたご本人からのあいさつ文です。
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「爺々のたわごと」
古希を過ぎたころ・・・突然の異変、心筋梗塞のお出ましだ。
もうこれでお仕舞いかと覚悟を決めましたが、現代医学のお陰で無事生還。
やれやれ有り難や・・・つくづく健康管理の大切さを痛感!
主たる原因は煙草である。五十年も喫煙すれば血管ボロボロ、発病当たり前。
今後は、禁煙は勿論、食生活も塩分控えめ、適度の運動療法及びストレス解消療法を心掛ける!
運動療法として毎日歩くを実践、一年で約千km目標達成中。・・・又、自転車で図書館、美術館、史跡等の見学で街中を走り廻る、実に楽しい。
ところが、傘寿を迎えたころ、またぞろ心の蔵に異変、不整脈・・・発作的心房細動、コロナを心配しながら入院手術、幸い感染もなく、無事退院。
喜びもつかの間、主治医から肺に陰が有る、専門病院を紹介するので、肺ガン検査受診を進められ、各種検査の結果、左肺扁平上皮癌と判明。
担当医師から、高齢者なので、手術よりも放射線治療を進められ入院治療を決定。 治療中も特に痛みや自覚症状も無く、リハビリ以外することもなく、以前からボケ防止対策をと考え、続けていたお絵かきを病室で実施。
絵の具、画用紙、鉛筆、パレット等百円均一で何でもそろう、お絵かきは観察力、注意力、表現力等がつき≪脳の活性化≫に繋がり、老化の防止になる。
描く技能や手法等を気にする必要は無い≪へた≫で良いのである。描く事が大事なり。安価で最適の趣味であると自画自賛!・・・・・なによりも35日間の長い入院生活、ストレス防止に効果がありました。
肺癌との闘病はこれからも続きますが、とにかく今日も一日元気で過ごさせて戴きました。明日も元気で過ごさせて戴きますように・・・・・
合掌
描画楽笑老人
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