2019年9月13日金曜日

「川上裕己 絵画展」開催

6月末から7月末までの約1か月間、大阪刀根山医療センター院内ギャラリーにて、川上祐己さんの絵画展を行いました。

川上裕己さんは、大阪刀根山医療センターに通院されている患者様で、現在、大阪府立箕面支援学校高等部1年生です。



裕己さんは、2003103日生まれ。2歳の時、進行性筋ジストロフィーと診断されたそうです。
小さい頃から絵を描くことが大好きで、山や海など自然や生き物をテーマに独創的な絵を多く描き続けておられます。
詩集本「ペンを持つとボクね」(柿本香苗著・竹林館)の挿絵を描いたり、絵画コンクール入賞歴も多いそうです。




近づいてみると、とても細かい線で描かれています。
細かい線は、製図用ペンを使い、水彩色鉛筆で彩色しているそうです




今回展示の中で、裕己さんが一番のお気に入りの絵です。「森のおまつり」。
この絵は第39回近畿作業療法学会のテーマの絵となったそうです。

裕己さんは受診の際、出来上がった作品を主治医に見せてくれることがあったそうです。
主治医はその度に、裕己さんの作品をコピーして何枚も集めていました。
そのことがご縁となり、今回の展示をお願いすることになりました。

思わず足を止めて、見入ってしまう作品ばかりです。

今回お借りした絵は、風景が多いのですが、特定の場所を描いたものもあれが、裕己さんの頭の中にあるイメージを描いている絵もあるそうです。








さて、この作品、どのようにして制作されているのでしょうか・・・

裕己さんの制作の様子です。




筋力低下が進んできているので、軽量ペンや、 芯の柔らかい水彩色鉛筆を使用し、画用紙を動かすなど工夫しながら絵を描いているそうです。

細かい作業、とても集中力がある裕己さんです。



今回の展示で貴重な作品を貸してくださった裕己さん、また、展示に快く協力をしてくださったお母さまはじめご家族の皆さまに、感謝いたします。どうもありがとうございました。

(秋山)

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